赤ちゃんの成長の第一歩ともいえる「寝返り」。
でも、寝返りが始まると嬉しい反面、不安になってしまうことも…。
赤ちゃんが寝返りを始めるのはいつごろなんだろう?
寝返りを始めたら、どんなことに気をつければいいのかわからない
今までは寝つきがよかったのに、寝返りを始めたとたんに寝なくなって困っている……
と、悩んでいるママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんの寝返りについてのポイントを以下の4つに分けて解説します。
- 赤ちゃんが寝返りを始める時期
- 寝返りの練習方法
- 寝返りを始めたら注意したいこと
- 寝返りにより寝つきが悪くなってしまった赤ちゃんへの対処法
体験をもとに、赤ちゃんの寝返りで悩むポイントをギュッと凝縮。この記事を読むと、ストレスなく赤ちゃんの寝返りを見守れるようになりますよ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんが寝返りをする時期は、腰の筋肉や神経が育ってくる「生後4~6ヶ月頃」といわれています。
個人差があるので、この時期よりも早かったり遅かったりすることもあります。
ちなみに、平成22年に発表された厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、生後6~7ヶ月未満の乳児の90%が寝返りができることがわかっています。
いきなり寝返りをする赤ちゃんもいますが、寝返りをする前には「サイン」が見られます。
次の3つのサインが見られたら、寝返りをするまでもう一歩と思ってよいでしょう。
- 手足を持ち上げ、身体をひねる
- 身体を横向きにする
- エビのように反り返る
赤ちゃんがなかなか寝返りをしないと「障害がある?」と、不安になるママもいるかもしれませんが、そうとはかぎりません。
赤ちゃんは、次のような順番で発達していくとされています。
- 首がすわる
- 寝返りをする
- ひとりで座る
- ハイハイをする
- つかまって立つ
- ひとりで歩く
発達には個人差があり、寝返りをしないままひとり座りをする、ハイハイをしないままつかまり立ちをする赤ちゃんもいるので、心配しすぎる必要はありません。
ただ「いつまでも首がすわらない」「ひとり座りができない」場合は注意が必要。
運動能力に問題がある場合もあるので、かかりつけ医に相談するようにしてくださいね。
赤ちゃんの寝返りに練習は必要?
なかなか寝返りをしない赤ちゃんには練習するのも1つの方法です。
「もうすぐ寝返りをしそうだから、練習してあげたい!」というママのために、寝返りの練習方法と、練習するときの注意点を紹介します。
赤ちゃんが寝返りしやすくなる練習法3つ
練習をする前に知っておいてほしいのが、赤ちゃんと大人の寝返りは違うことです。
大人の場合は上半身から下半身の順に身体をひねって寝返りますが、赤ちゃんは反対。下半身をひねってから上半身をひねるため、足を動かすサポートから始めましょう。
寝返りの練習をするときは、楽しみながら行うのがポイント。
赤ちゃんが手足を上げて身体をひねったりエビ反りしたりするなどの「寝返りのサイン」が見られたタイミングで行うと、より効果が期待できます。
練習の方法は以下の3つです。
- 足やおしりを軽く支える
- 腕抜きをして回転しやすくする
- 寝返りさせたい方向に、お気に入りのおもちゃを置く
1つずつ見ていきましょう。
赤ちゃんが横向きになって足をあげていたら、寝返りをしやすいように足やお尻を軽く支えてあげましょう。少しだけ下半身をひねると、勢いがついて寝返りが成功することがあります。
「あともう少しで寝返りができる!」と思うと、つい力が入ってしまいがちですが、力づくで寝返りさせるのはNG。
赤ちゃんが自分の力で寝返りができるように、そっと触れる程度にしてくださいね。
「ついに自分で回転できた!」と思いきや、腕が上手に抜けない赤ちゃんもいます。下半身をひねって回転し、腕を抜いて起き上がれるようになると「寝返りができるようになった」といえるでしょう。
しかし、この腕抜きがなかなか難しい……。うちの子は、自分で腕抜きができるようになるまで1ヵ月近くかかりました。
腕抜きができなくて泣いているときは、仰向けに戻したり腕を抜いてあげたりしてサポートしてあげるとよいですよ。
「いつまでたっても寝返りしようとしない……」と悩んでいるママは、寝返りをさせたい方向に赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを置いてみましょう。
「おもちゃを触りたい」気持ちから寝返りしようとする赤ちゃんもいます。お気に入りのおもちゃがなければ、手を叩きながら名前を呼ぶのもおすすめです。
寝返りの練習をするときの注意点
寝返りの練習をするときは、赤ちゃんのペースに合わせるようにしましょう。
寝返りをしないのは、まだ腰の筋肉や神経が十分に育っていない証でもあります。
そのため、無理に寝返りをしようとすると、赤ちゃんが身体をひねったりうつぶせをしたりすることを怖がり、時間がかかってしまう場合があります。
また、首がすわっていないうちに行うと首を痛める原因になるので、赤ちゃんの首がしっかりすわってから行うようにしてくださいね。
赤ちゃんが寝返りをした!気をつけるポイントは?
赤ちゃんが寝返りを始めたら「安全面」に注意することが大切です。2つに分けて、くわしく説明していきますね。
うつぶせにならないようにする
赤ちゃんが寝返りをするようになったら、うつぶせにならないように気をつけましょう。
寝返りを始めたばかりの赤ちゃんはうまく回れず、うつぶせになってしまうことがあるので、注意して見守るようにしてくださいね。
赤ちゃんが前触れもなく死亡してしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を予防するためにも、厚生労働省は1歳まではうつぶせではなく、仰向けで寝かせることをすすめています。
仰向けだから絶対に大丈夫というわけではありませんが、「仰向けに寝かせたほうが発症率が低い」という厚生労働省の調査結果があります。
窒息や転落に気をつける
寝返りする方向に枕やクッション、ぬいぐるみなどを置かないようにしましょう。寝返りをした拍子に赤ちゃんの顔をふさいで息ができなくなってしまうことがあります。
ソファーやバウンサーなどのせまい場所に寝かせるのも、落ちてしまう可能性があるので注意してくださいね。
赤ちゃんが寝返りを始めたら、なるべく場所を広くして周りに何も置かないようにするのが重要です。
寝返りをして赤ちゃんが寝なくなった!どうすればいい?
「今までは1人で寝れていたのに、寝返りが始まったとたん寝なくなってこまっている…」というママもいるかもしれません。
クッションや丸めたバスタオルなどで、寝返りを防止するのも1つの方法かもしれませんが、窒息の危険性があるので要注意です。
赤ちゃんには寝やすい向きがあります。
仰向けが寝やすい赤ちゃんにとっては、寝返りをしてうつぶせになることで眠りを妨げてしまうことがあります。
寝つくまで少し手で支え、うつぶせになったタイミングでそっと戻してあげるとよいでしょう。
うつぶせが寝やすい赤ちゃんは、無理に仰向けにすると泣いてしまい、寝つきが悪くなる可能性があります。
このような場合は、横について様子を見ながらうつぶせで寝かせ、眠りが深くなったタイミングで仰向けに戻してあげるとよいですよ。
寝返りは成長の第一歩
赤ちゃんの成長の第一歩ともいえる「寝返り」。一般的には生後4~6ヶ月頃にできるようになるとされていますが、個人差があり、中には寝返りをしない赤ちゃんもいます。
寝返りの練習をするのも1つの方法ですが、赤ちゃんの発達に合わせて行うのがポイントです。
赤ちゃんが寝返りを始めると、大変なことも増えますが、それも成長の証。
今しか味わえない成長の瞬間を、楽しんでくださいね!